2011年から米国で始まった「不要な検査・治療リストキャンペーン(Choosing Wisely)」が、世界的な広がりをみせているようです。検査・治療の効果が身体的負担、精神的負担、費用負担に見合っているかを検証するものです。
わが国でも2016年に「Choosing Wisely Japan」が発足し、国内で初めての「5つのリスト」を提言しました。
・ 健康で無症状の人に対してPET-CT検査による癌検診プログラムを推奨しない
・健康で無症状の人に対して血清CEAなどの腫瘍マーカーによる癌検診を推奨しない
・健康で無症状の人に対してMRI検査による脳ドック検査を推奨しない
・自然軽快するような非特異的な腹痛でのルーチンの腹部CT検査を推奨しない
・臨床的に適用のないルーチンの尿道カテーテル留置を推奨しない
診断前に行われる検査が多過ぎるという問題意識のもと、今後の展開に注目です。
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