うつ症状で精神科を受診する患者さんの中には、鉄欠乏が原因である場合がかなりあるようです。

鉄欠乏ではイライラ、意欲低下、倦怠感、不眠などうつ病に似た症状がみられますが、抗うつ剤では改善せず、食事などによる鉄分の摂取で改善します。

女性は生理による鉄分の喪失で鉄欠乏の方が多いとみられますが、貧血症状がないために見逃されているケースが多いようです。

鉄が不足すると、セロトニン、ドーパミンなどの神経伝達物質の生成に支障が生じ、これらの欠乏によりうつ症状が生じます。

鉄欠乏の簡単なチェックポイントは爪です。爪が平坦、割れやすい、光沢が無く白っぽいなどは要注意です。