Q&A
はり・きゅうに関する疑問にお答えします
Q:はりは痛くありませんか?
A:「はり」というと「注射針」をイメージされる方も多いと思います。はり治療で使用する「はり」は「注射針」よりはるかに細く、髪の毛ほどの太さです。
テレビCMでお馴染みの「痛くない注射針」の先端の太さは0.2mmと言われています。
弊院で使用する「はり」は0.10~0.24mmです。まったく無痛とは申しませんが、皆さんがイメージされているほど痛くはないと思います。刺したことに気付かないこともよくあります。
Q:おきゅうは熱くありませんか?
A:おきゅうの刺激の仕方は、「熱い」ものから「ほんわか暖かい」ものまでいろいろあります。熱いほうが効くというわけでもありません。
当院では主に暖めるおきゅうを使って治療しています。
また、千年灸を使った自宅でのセルフケアもお教えしています。
Q:はりきゅうは何に効くんですか?
A:頚肩こり、腰痛、膝痛をはじめとする、筋肉、関節の痛み、こり感、はり感などの緩和にお役に立てると思います。実際に来院される患者さんの大半はこれらの症状でお悩みの方です。
しかし、その他に花粉症などのアレルギー疾患や、不眠症などのストレス疾患等々お役に立てる症状は意外に多いんです。
WHO(世界保健機関)による「はり治療の対象となる43疾患」には、神経・筋・骨疾患以外に呼吸器疾患、胃腸疾患等が示されています。
Q:はりきゅうが効くのはなぜですか?
A:鍼灸は神経を刺激して血行を促進し、痛みや疲労の原因となる物質を老廃物として排出する作用を持っています。
鍼灸で身体の一部を刺激すると、中枢神経の中にモルヒネのような役割をもったホルモン(内因性オピオイド)が放出され、これが痛みを脳に伝える神経経路をブロックし、痛みを和らげる作用を発揮することが知られています。
また、自律神経に効果的に作用し、胃腸や心臓・血管などに作用しその働きを調節します。