血中のPSA値測定は前立腺癌の早期発見に有用ですが、過剰診断の可能性があるとの指摘もあります。

スウェーデンでの研究によれば、60歳時に血清PSA値が1.0ng/mL未満だった男性は、それ以降PSAによる前立腺癌検診の必要はないとのことです。

これは前立腺癌にならないということではなく、60歳以降に検査をしてもしなくても前立腺癌による死亡率に差がないということです。

また、前立腺癌は一般に進行が遅く、60歳以降に発生した癌が寿命に影響を及ぼす可能性が低いということのようです。

一方、2.0ng/mL以上の男性では定期的にPSA検診を行うことで前立腺癌を早期に発見できる効果が高いようです。

私は60歳のときにPSA検査を受け、幸いなことに1.0未満でしたので、今後PSA検査を受けなくてもよいようです。