日本では収縮期血圧140/拡張期血圧90 mmHg以上を高血圧として、治療の対象にしており、生活指導や服薬により降圧を目指します。

高血圧を放置すると、脳血管疾患や心血管疾患のリスクが高まることが主な理由ですが、140/90を超えた人がみんな脳血管疾患や心血管疾患になる訳ではないのです。

私は正直なところ、一律の基準には少し疑問を持っています。高齢者が自立度を維持し生活の質を確保するためには、ある程度の血圧上昇は許容されても良いのではないかと思っています。

超高齢社会で医療費が膨らみ続けている昨今、年齢に応じたもう少し緩やかな基準を考えてみる価値はあるのでは?