PSA検診は前立腺がんを見つけるには非常に有用な方法で、早期の前立腺がんが見つかりやすくなりました。

一方、前立腺がんには成長が遅く悪性度が低いものが多く、 がんがゆっくりと育っている間に寿命を迎えるような「ラテントがん」が多いといわれています。

早期の前立腺がんを「手術するグループ」と「治療せずに経過観察するグループ」にランダムに分けて20年間経過を追ったところ、両グループで前立腺がんの死亡率には、統計学的な差がなかったという報告があります。

前立腺がんが見つかったからといって、一律にすべての人に治療が必要になるわけではない、ということです。特に非常に高齢の人の場合、何も治療せずに経過観察することも容認されるでしょう。

治療には様々な合併症がつきものです。治療の必要性と合併症のリスクを天秤にかけて、発見された前立腺がんが、寿命に影響するかどうかを慎重に見極める必要があるようです。

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