静脈性の出血であれば、ガーゼや指先による10~15分程度の圧迫止血で効果が望めます。しかし、動脈性の拍動性の出血では、より確実な止血を得るために、各種器具を用いた止血法が必要となる場合があります。

救急の止血法には主として3つあります。「直接圧迫止血法」、「間接圧迫止血法」、「止血帯法」です。

直接圧迫止血法は、清潔なハンカチ等を出血部位に直接当て、手のひらで強く押さえる止血法です。完全に止血するまで、少なくとも10分程度圧迫し続けることが必要です。

間接圧迫止血法は、出血部位より心臓に近い止血点を指や手で圧迫する止血法です。止血点には、腋窩動脈、橈骨・尺骨動脈、上腕動脈、大腿動脈、膝窩動脈があります。

止血帯法は、出血部位より少し心臓側を止血帯で強く縛り血液を止め、出血をコントロールします。ただし、90分を過ぎると虚血障害を起こす可能性があり、これを避けるためには、定期的な再灌流が必要です。

千寿鍼灸院(北千住・足立区)は、はりきゅうで皆さんの健康を応援しています。