アトピー性皮膚炎は命に関わる疾患ではありませんが、生活への負荷が大きい疾患です。外用療法と全身療法をうまく組み合わせれば、この負荷を軽減できる可能性が高まっています。

今年も新薬が2剤登場、外用療法にはPDE4阻害薬ジファミラストが、全身療法には抗IL-31受容体抗体ネモリズマブが加わりました。

6月に発売された外用薬のジファミラストは、既存薬と比べて安全性が高く、さらに皮膚の透過も良いことから、部位を選ばず全身に使用でき、塗布量の制限も、塗り分けの必要もないようです。

8月に発売された全身療法薬ネモリズマブは、アトピー患者を悩ませるかゆみをダイレクトに治療できる薬剤で、かゆみが治まり掻かなくなると、徐々に皮膚のバリア機能が回復し、皮疹の改善も見込まれます。

新たな治療薬の登場で治療の選択肢も増え、アトピー患者のQOLの改善が期待されます。

千寿鍼灸院(北千住)は、はりきゅうで皆さんの健康を応援しています。