先日東大医師会主催の公開講座を聴講しました。テーマは肝炎治療に関するもので、講師は東大病院の小池和彦教授でした。

ウィルス性肝炎には経口感染のA・D型と、血液感染のB・C・E型があり、特にB・C型は慢性化し、肝硬変から肝がんに移行するリスクが高いといわれています。

しかしC型肝炎ウィルスに関しては新薬(DAD)により、3ヶ月の服薬で大半の患者さんはウィルスを排除できるようになりました。

またB型肝炎ウィルスも新薬(核酸アナログ)の服用でウィルスの量を減少させることができるようになり、肝がんのリスクが大幅に改善したようです。

一方で非B非C型肝がんが増加してきているようで、アルコール性・非アルコール性脂肪肝炎が主因となっているようです。リスク因子は糖尿病、肥満、飲酒とのことでした。