アルコールは胃や小腸で吸収され、肝臓で「アセトアルデヒド」に分解され、さらに無害な「酢酸」になります。アセトアルデヒドの分解が遅い体質の人は、少量の飲酒でも顔が赤くなったり吐き気がしたりするフラッシング反応が起きます。

アルコールが代謝されてできた酢酸は、体の中でエネルギー源として利用されますが、大量にお酒を飲むと、脂肪酸を経て中性脂肪に変えられ、肝臓をはじめ、皮下や内臓に蓄えられます。内臓にたまった中性脂肪は、脳梗塞や動脈硬化、肝臓がんなどのリスクを高めます。

また、肝臓で薬物代謝を担う酵素がアルコールの代謝に使われ、薬の作用にも影響があります。多くの薬は肝臓で代謝されるので、酒と薬を一緒に飲むと競合が発生し、酵素の取り合いになってしまうこともあるのです。

肝臓へのアルコールの悪影響を緩和するためには、血中アルコール濃度を急激に上げない飲み方をする必要があり、空腹で飲まないことが大切で、油分を含む食べ物を先にとっておくと良いようです。また豆腐や枝豆、かつおやまぐろの刺身など、たんぱく質やビタミンB類などが豊富なツマミもお勧めです。

飲みすぎないように、適量のお酒を楽しく味わいたいものです。

千寿鍼灸院(北千住)は、はりきゅうで皆さんの健康を応援しています。