先日、がん治療に関する本を2冊読みました。1冊は「医者に殺されない47の心得」近藤誠著と、2冊目は「医療否定本の嘘」勝俣範之著です。

近藤氏は放射線専門医で「がん放置療法」を提唱し、現在の過剰医療を批判するもので、医療の介入が患者のQOL(生活の質)を損ねているとの主張です。

勝俣氏は腫瘍内科医で、患者のQOLを重視する近藤医師の考え方に賛同する一方で、がん治療を全面否定する近藤氏の論拠に反論し、抗がん剤を含むがん治療の有効性を主張しています。

二人の主張は正反対のようで、現代医療に関して通底する問題意識があるように思われました。ご一読をお勧めします。

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